漢方治療・民間薬と漢方薬との違いについて
漢方薬は、体質、体力、性格などを含めた自覚症状(「証」)で薬を決めます。
病名が同じでも同じ薬を用いるとは限りません。
医療機関で処方される漢方薬(エキス剤)は生薬を原料に作られた漢方薬です。 生薬は自然に存在する薬で、木の根っこや葉っぱなど草根木皮が主です。植物なら何でも良いわけではなく、薬として何らかの作用(薬理作用)がある特定の植物に限られます。植物以外にも動物や鉱物由来の生薬もあります。 補完・代替医療、特に民間伝承医学で用いられる薬の中には、漢方薬ではないけれども生薬を用いているものもあり、「民間薬」と呼ばれることが多いようです。漢方薬との違いについて説明します。
① 民間薬はきちんとした理論ではなく、経験をもとに自己判断で用いられるものですが、漢方薬には体系だった理論があり、漢方医にきちんとした診断をしてもらって、あるいは薬剤師に調合してもらって用いるものです。
② 民間薬はほとんどが単独の植物(生物)からなり、使用量もまちまちであることが多いのですが、漢方薬はそれぞれ決まった数種類の生薬で構成されています。また、使用量もある程度決まっています。
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稲垣クリニック 院長の稲垣雅彦です。
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院長 稲垣雅彦